ダブルベースについて
👇第1回のテーマですが、こちらから行きたいと思います👇
やはり野球とソフトボールの球場を見比べて真っ先に目を引く違いが一塁にあるこのダブルベースですね!白色のベースとオレンジ色のベースが2つくっついた長方形の形状で、色の境目でファールラインをまたいでグラウンドに設置されています。
塁間が短く、スピーディな動きが求められるソフトボールでの走者と守備者の交錯を防止するために用いられているこのダブルベースですが、なんと!プロ野球でも2025年シーズンから導入検討をしているとのことです!※1参照
過去には、プロ野球や高校野球でも打者走者が一塁ベースを駆け抜けた際にファーストの足を蹴ってしまったなんて例もよくあり、SNSが炎上してしまったことがありました。※2参照
ダブルベースの導入でこのような悲しい事故が今後防げるとあればとても良いことだと思います!
ダブルベースの使い方について
ベースの使い方ですが、ソフトボールを見たことがある方、学校の体育でソフトボールをプレイした方は、白色のベース(以下、「白◇」と呼称します。)が塁を回る時用、オレンジベース(以下、「橙◇」と呼称します。)が駆け抜け用という風に認識があると思います。それだけでしょ?と思う方もいると思います。
それではここでダブルベースの使い方についてのクイズです!!!以下のようなプレイのアウト・セーフはどちらでしょうか?
【Q1】
打者が外野の間を抜ける長打を放ち、余裕で2塁へ行きましたが、一塁を回る際に橙◇を踏んで回ってしまい守備者に一塁が空過ではないかとのアピールがありました。この場合バッターは一塁の触塁は認められるでしょうか?それともアウトでしょうか?
正解は、、、
橙◇を踏んで次の塁に向かっても触塁が認められます!(セーフ)
オフィシャルルールブックでは、「一塁でプレイが行われないときは、打者走者はどちらのベースに触塁してもよい※3参照」とありますのでこの場合は、1塁でプレイが行われていないため白◇、橙◇のどちらを踏んで二塁へ向かっても問題ありません。
【Q2】
先ほどのQ1の逆です。打者がライト前へヒット性の当たりを打ちました。ライトがライトゴロを狙い、一塁に送球してきた為、打者走者が急いで白◇を踏み、駆け抜けたところ、ライトからの送球より早く一塁白◇を駆け抜けることが出来ました。しかしボールを受けた一塁手が駆け抜けた先のファールゾーンに居る打者走者をタッチして1塁の空過をアピールしました。この場合、アウトでしょうか?セーフでしょうか?
正解は、、、
一塁でプレイが行われた際に白◇を踏んでしまった場合アウトとなります。
オフィシャルルールブックでは、「ダブルベースは危険防止の為、必ず使用しなければならない※4参照」とありますのでこの場合は、1塁でプレイが行われているため、守備側が白◇を使用していることから打者走者は、橙◇を踏んで駆け抜けなければなりません。
【Q3】
打者が三振した後、捕手が一塁側ファールゾーンへ後逸していた為、振り逃げで一塁へ走った。一塁手が橙◇を踏んで送球を待っていたため白色ベースを踏んだ。タイミングはセーフだったがこれはアウトでしょうか?セーフでしょうか?
正解は、、、
白◇でも橙◇でもどちらを踏んでも良い為、セーフとなります。
オフィシャルルールブックでは、「一塁側のファウル地域からプレイが行われたときは、打者走者・守備者ともに白◇、橙◇のどちらを使用してもよい。※5参照」とありますのでこの場合は、1塁側ファール地域から守備が行われているため、白◇、橙◇のどちらを踏んで駆け抜けても問題ありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?結構難しかったんじゃないでしょうか?
基本的には守備側の使っていないベースを使わせてもらうというイメージでいると間違いなんかもへるんじゃないでしょうか。
詳しく掘り下げるとまだまだ長くなりそうなので続きは『その②』に書きますので今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。『その②』ではフローチャートを作成したのでそちらも参考にしてみてください!
それでは、よいソフトボールライフを~
注釈
※1:NPBとプロ野球 フェニックス・リーグで「ダブルベース」導入へ | NHK | #野球
※2:甲子園「一塁手キック」騒動 当事者2人が初めて語った真実|NEWSポストセブン
※3:オフィシャルソフトボールルールブック 『ルール2 2-4項 5.』より抜粋
※4:オフィシャルソフトボールルールブック 『ルール2 2-4項 8.』より抜粋
※5:オフィシャルソフトボールルールブック 『ルール2 2-4項 4.』より抜粋
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