【起用・戦術編】再出場(リエントリー)

起用・戦術編

再出場(リエントリー)について

「再出場(リエントリー)」という言葉は、野球をしていると聞くことのない言葉ですね。

それはもちろんそうです!野球では、一度交代してベンチに下がったらその試合は出場できないなんてのは当たり前のことです。

最近でこそ大谷選手の件で、投手兼DHで出場した場合にマウンドから降りてもDHでは出場できるルールができたくらいです。

ソフトボールでは、スタメンで出場していた選手が一度ベンチに退いても再出場(リエントリー)することができます。

解説していきますので、是非試合で役立てていってください!!!

再出場(リエントリー)とは

言葉の通りスターティングメンバーが代打・代走・守備交代などで交代し、ベンチに下がっても一度に限り再出場が出来ます。

条件

・スターティングメンバーの選手のみ(途中出場の選手は不可×)

・1選手につき1度のみ

・再出場する際には、自己の元の打順を受け継いだ選手と交代しなければならない

再出場(リエントリー)の使用例

使い方の例をやってみたいと思います。

もし野球にこのルールがあった場合で仮のプロ野球チームの選手名でやってみたいと思います。

例えばこのようなチームで試合に出ていたとします。(※当ブログの主はホークスファンです。)

①9回裏の攻撃で近藤選手が四球で出塁し、代走で足の速い周東選手に交代したとします。近藤選手はベンチに下がり、5番に左翼で周東選手が入りました。

この際、ベンチに下がった近藤選手はスターティングメンバーだった選手なので再出場出来る権利を持っています。

このイニングに残念ながら得点が入りませんでした。延長10回表の守備に入ります。

②近藤選手より守備範囲の広い周東選手をそのまま守備でも起用した方が有効だと考えられるので、10回表の守備でもそのまま5番左翼で起用し続けることにしました。

③試合が進み、最終回12回裏の攻撃で先頭バッターに5番左翼の周東選手が回ってきました。

最終回の裏の攻撃の為、ここで周東選手より打撃に期待のある近藤選手を再出場させることにしました。

審判に再出場(リエントリー)を伝えて周東選手に代わって代打で近藤選手を再出場させることにしました。

この際、ベンチに下がった周東選手はスターティングメンバーではなかった選手なので、再出場出来る権利を持っていません。

以上の例のように、スターティングメンバーの選手が再出場出来るため、より一層一芸に秀でた選手を試合に起用しやすくなります。

また、投手においても再出場は、使用可能です。

こちらも、スタミナが少ない先発投手を途中でベンチに下げて休ませてからクローザーとして再登板させたり、調子が悪い投手を一度ベンチに下げてブルペンで試合中に再調整させてから再登板させるといった戦法を取ることが可能です。

まとめ

このようにソフトボールでは、試合に出場していた選手をベンチに下げた後にまた再出場させることが出来るんですね。

打撃は良いけど足が遅い選手、足が速い・守備が上手いけど打撃がいまいちな選手、こういった個性のある選手一人一人の能力を最大限に試合に生かすことが出来るのがこのルールのいいところですね。

ぜひ試合で活用していってください!

それでは、よいソフトボールライフを~

注釈

本内容は、オフィシャルソフトボールルールブック 『ルール4 プレイヤーと交代 4-6項 再出場(リエントリー)』より抜粋

おまけトーク

2021年の東京オリンピック、女子ソフトボール決勝の対アメリカ戦で日本は、この再出場を効果的に使っていました。

先発の上野選手が途中でピンチになると後藤選手に交代してベンチに下がり、最終回でまた上野選手の再登板で見事に抑えて金メダルを獲得しましたね。見ていてとても痺れました。

おそらく強力アメリカ打線相手に疲れの見えていた上野投手を一度休ませる作戦だったんだと思われます。

このような戦術が取れるソフトボールっていいですね~。

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